
定位とは
『ていい』と読みます。
音の位置を表現するときによく使われる言葉で、
ヘッドホンやイヤホンなどオーディオ関係で使う場合は
「定位が安定している」、「定位が良い」
などといった使われ方をしています。
人間の耳には音を聞いた時に、どこから鳴っているのか、
音の出どころを判断できる機能があります。
定位が安定しているというのは、
Voは真ん中、Baは右より、Gtは左より、Drは真ん中の少し後ろ
というふうに、どこから音が鳴っているのかわ
ハッキリと感じ取れることを意味します。
定位がいいとどうなるの?
定位が良いと、音の出ている場所の方向が
わかりやすくなるだけでなく、
各パートの音が聴きやすくなったり、
臨場感が増すといった効果が得られます。
逆に定位が悪いと各パートの音がぶつかり合い
ごちゃごちゃした印象を受けてしまいます。
また、定位が安定しているヘッドホンやイヤホンは
録音状態をはっきりと反映してしまうので、
丁寧な録音の音源はより生々しく臨場感たっぷりに再生します。
しかし、録音状態が悪いものはより薄っぺらく再生するので、
「この曲ってこんなにスカスカだったかな?」
と、音源によってはがっかりしてしまう場合もあります。
定位は音場と合わせて、
音の空間を表現するときによく使われますが、
やはり空間の表現力ではオープン型ヘッドホンが
カナル型イヤホンや密閉型ヘッドホンよりも
頭1つ飛び出ていると思います。