5000円以下のイヤホンの中では非常にバランスのいい音質で、どんなジャンルにも合う、SONYのカナル型イヤホン『XBA-C10』をレビューします。
SONYのカナル型イヤホン『XBA-C10』をレビュー
「癖がない」
『XBA-C10』の第一印象です。
安いイヤホンによくある、音のこもった感じが全くなく、そのおかげで女性ボーカルやPOPS等の楽曲は非常にキラキラと輝いて聴こえます。
低音もしっかりと出ていますが、ドンシャリというほどの量ではありません。しかし、色々ななジャンルを聴く人にとっては、これぐらいのほうが使い勝手が良いと思います。
いい意味でイヤホンに主張がないので、どんな楽曲でも癖がなくスッキリと聴くことができます。曲に寄りそう感じの音作りは、しっかりSONYクオリティーです。
普段からいろいろなジャンルを聴く人で、安くていい音のイヤホンを探しているなら『XBA-10』は選択肢の一つに入れてもいいと思います。
Norah Jonse『Don’t Know why』を聴いてみた
音場は決して広いとは言えませんが、音に奥行きを感じます。ノラの声とピアノの響きは非常にスッキリしていて、若々しく感じます。
低音、特にウッドベースの音が少し弱めですが、値段を考えれば十分だと思います。
NIRVANA『Smells Like Teen Spirit』を聴いてみた
重低音は出ていません、ドラムの音が特徴的な楽曲ですが、バスドラが少し軽すぎる気がします。曲に重さと深さがありません。
ただ、ギターの粘りのあるディストーションサウンドはいい味出しています。それだけに低音の弱さがもったいない。
ロックに的を絞っての使用は、少し厳しいかもしれません。
YUKIの『JOY』を聴いてみた
どこに比重を置くかで評価が分かれますね。NIRVANAの感想の流れで行くと、やはり低音が少し物足りなく感じます。
しかし歌ものとして聴くならば、バックの音が一歩引いたような感じで聴こえるので、YUKIの声のおいしいところに聴き入ることができます。
BA型イヤホンの特徴である高音、中音域の響きの美しさを体現しています。
総評
普段から低音強めの音質を好む方は、このイヤホンではスカスカの印象を受けるかもしれませんね。
ただ最初にも書いたように、癖のない音質なので、いろいろなジャンルを聴いている方は、このバランスの良さは、何かと使い勝手がいいはずです。
このバランスの良さで3000円前後の値段なら、コストパフォーマンスが高いイヤホンだと思います。
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