以前、発売のアナウンスをしたB&WのP5専用リケーブル
『PEC/P5 V2』を購入したので、
管理人が持っているP5専用リケーブル『PEC/P5』、
『自作オーグラインケーブル』と音質の聞き比べレビューをしようと思います。
(純正ケーブルは論外なので対象外です)
P5リケーブルをノラ・ジョーンズ『Don’t Know why』で聴き比べ
- オーグライン自作ケーブル
- 鮮やかにきらきら。以前のレビュー時の印象と変わらず、
やはり音がストレートに飛び込んでくる。
そのせいで本来この楽曲がもつ温かみが消えてしまっている。
解像度は申し分無しではあるが、音楽として楽しめるかと問われると△です。 - PEC/P5
- 曲をいい具合にぼやけさせる残響の余韻が心地いい。
音の広がりや輝きを底上げしつつもP5らしい温もりのある音を鳴らしてくれている。
ウッドベースのラインを追うだけで眠れます。 - PEC/P5 V2
- あれ?リバーブ(残響)の量が増えてる!?
ってなるくらいにあきらかに空間の広がりが向上しています。 -
またスネアとシンバルの音が生っぽい。感覚でいうとオーグラインとPEC/P5の間のような音です。
録音を聴いている感覚からライブで聴く感覚に近づいた気がします。
ただ楽曲の雰囲気にしっくり来るという意味では、
PEC/P5に軍配があがるかもしれません。ただこれは好みの域ですね。
PEC/P5のどうしても抜けきれない丸さが
気になってしまう人には良い選択肢だと思います。
P5リケーブルをNIRVANA『Smells Like Teen Spirit』で聴き比べ
- オーグライン自作ケーブル
-
ジャキジャキ、ザクザク、うーんいい。
P5特有の丸みが消えることでもったりした感じがなくなって、
攻撃的な印象が前面に押し出されてきました。改めてリケーブルで変化する音の振れ幅の大きさを実感。
ここまで変わるとオカルトなんて言えないです。
この音が聴ければオーグラインでリケーブルを作った価値ありです。
- PEC/P5
-
オーグラインと比べるとコンプレッサーをかけたように聞こえてしまう。
やはり高域が削られているみたい。
そこがP5独特の温かみにつながるのだろうけど、
この曲みたいに激しい楽曲だと一番おいしい部分まで削ってしまうので
ロック中心で聴く人にはあまりおすすめできないかも。 - PEC/P5 V2
-
ノラジョーンズのときに感じたことは錯覚ではなかったようです。
空間の広がりの変化がすごい!!
音の鮮明さではオーグラインが勝つが
広がりや響きは圧倒的にV2です。P5で気になった丸みも改善されているので
非常に見通しのいい空間が広がっています。これならジャンルを選ばずいろいろな曲に対応できそうです。
P5リケーブルをYUKIの『JOY』で聴き比べ
- オーグライン自作ケーブル
-
電子音に合うんですよね。
ビートのスピード感が違います。
YUKIの声のきらきらした部分をしっかりと拾ってくれてます。
V2に比べて広がりはありませんが臨場感はこちらのほうがあると思います。
- PEC/P5
- 丸い、他の2つに比べて圧倒的に丸い音、
ただ女性ボーカルにはしっくり来くるから不思議。周りの音は他の2本と比べると劣ってしまうのに
ボーカルだけは別次元のように気持ちがいい。ボーカルだけなら一番かもしれない。 - PEC/P5 V2
- うまい!!と表現すればいいのでしょうか?
- 本当に楽曲を選ばないなこいつ(汗)
-
P5はデフォルトでこのV2をつけたほうがいいんじゃないか。YUKIの声が空のかなたにスーッと消えていきました。
この残響感は癖になります。
P5リケーブルのPEC/P5 V2 総評
『PEC/P5 V2 』は期待以上のケーブルで、
ここまで空間表現が変わるとは思ってもいませんでした。
もしP5ユーザーで独特の丸みが気になって手放そうと考えている人がいるなら、『PEC/P5 V2』はものすごくおすすめです。
P5の優しさは残しつつ今までにない輝きを与えてくれます。
逆にP5の優しい音が気に入っている方 は
音の方向性が結構変わるのであまりおすすめはできないかもしれません。
追記
この記事を書いてからしばらく聴きこんでみましたが、
音の方向性が変化するというよりも、
今までにP5に無かったものを足してくれている
というほうがしっくりきます
音を言葉で表現するというのは難しいものです(+_+)
現在のP5を気に入っている方はこの音を聴いたとき、
新しいP5の良さに気付くと思います。
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